1.ガレットの歴史

フランス北西部ブルターニュ地方発祥のそば粉で作るクレープである。中には卵やハム、きのこやベーコンなどの具が入り、仕上げに塗られる塩入りバターが香ばしい。

デザートとしてのクレープができたのは後のことで、

「ガレット =  そばの生地  = 塩味」、

「クレープ = 小麦粉の生地 = 甘味」

と一般的に使い分けられている。

そばはタンパク質が10%近く含まれ、必須アミノ酸リジンを最も多く含む穀物で、栄養価の高い食物。成分には以下のような特長があり、日本でも何世紀もの間「そばは妙薬」であると言われ続けてきた。

ガレット

【ルチンをはじめとするポリフェノール類】

そばの成分である「ルチン」は、ポリフェノールの一種で、毛細血管の膜に弾力性と厚みを持たせる働きがある。欧米では血管強化剤として認可されているほどで、穀物の中では唯一そばにしか含まれない栄養素。抗酸化作用、また血圧降下作用も認められている。

このルチンはビタミンCと一緒に摂取すると、吸収が促進される。

またルチン、ビタミンB1・B2など水溶性の栄養素は、調理法によっては失われてしまうが、ガレットはそばの全成分が余すことなく食べられる、理想的な食べ方である。

【ビタミンB1、B2】

疲労回復ビタミンであるビタミンB1、また皮膚や粘膜を保護し、肌・爪・髪の発育や体全体の抵抗力を強め、成長を助けるビタミンB2。そばにはこれらのビタミンが、小麦粉の2倍、白米の5倍も含まれている。

【食物繊維】

食物繊維が5%も含まれるそばには、便秘や毒性抑制、体内コレステロール量の増加抑制の効果があるとされている。

【ミネラル類】

大豆の2倍もの鉄分をはじめ、カリウム、マグネシウムは小麦、米の3倍以上含まれ、身体の調子を整える。